2025年2月に欧州委員会が提案した「オムニバス簡素化パッケージ」は、CSRDCSDDDの大幅な簡素化を含む、EU企業にとって極めて重要な法改正です。
2025年12月16日にこのパッケージの改正案が承認されました。
 
本稿では、オムニバス法案の最終成立まで、企業が対応を判断するために必要な情報を時系列で整理し、重要な動きがあり次第、随時更新します。

オムニバス法案の提案背景から内容、改正ポイントの詳細については、こちらの解説記事をご覧ください。
またESRS簡素化版については、こちらの概要記事をご覧ください。

現在進行中 (2025年12月16日時点)


項目 状況期限・次のステップ詳細
オムニバス法 発効欧州理事会にて正式承認予定指令は官報での公表後20日で発効予定12月16日採択
Stop the Clock加盟各国の国内法へ移管 加盟各国が国内法化へ移行手続き中12月31日までに移管完了 
ESRS簡素化版の委任法令への策定欧州委員会にて、2025年12月に公開されたESRS簡素化版の委任法令を策定中2026年第2四半期(目処)

今後の重要日程  

※以下の日程は現時点での予定であり、審議の進捗状況により変更される可能性があります。

時期・日時項目          内容
2026年第2四半期オムニバス法 指令発効
2026年第2四半期ESRS簡素化版の委任法令の採択2025年12月に公開された簡素化版の採択
2027年第4四半期域外適用基準(NESRS)の採択 2026年第2四半期採択予定から延期  

確定済みの内容 

時期・日時 項目 内容
2025年12月16日オムニバス法案 暫定合意の承認賛成428票、反対218票、棄権17票で採択
内容:
CSRD:従業員1,000人以上、売上4.5億€超
域外適用:従業員1,000人以上、EU域内で売上4.5億€超

CSDDD:従業員5,000人以上、売上15億€超
域外適用:同基準適用
2025年11月13日欧州議会の議会案採択欧州議会は、修正案を賛成382票、反対249票、棄権13票で可決。2025年11月13日) 
CSRD:従業員1,750人以上、売上4.5億€
CSDDD:従業員5,000人以上、売上15億€
2025年10月6日 域外適用基準(NESRS)の採択延期 NESRSの採択時期を当初の2026年6月から少なくとも2027年10月1日まで延期 
2025年6月23日 EU理事会正式合意 CSRD:従業員1,000人以上、
売上4.5億€ 
CSDDD:従業員5,000人以上、売上15億€ 
デューデリジェンス:リスクベースへ
2025年4月14日 2年延期措置(Stop the Clock)
承認 
第2グループ:27年実績→28年開示 
第3グループ:28年実績→29年開示 

重要な注意事項

この法案は現行規制を一時停止するものではありません。改正案が審議されている間も、企業は現行のCSRD・CSDDDなどの法規制に従い続ける必要があります。 法案が最終的に成立し、各加盟国で国内法化されるまで、既存の義務は継続します。 

Photo by European Parliament